年下の君に愛されて、、、【長編】
少しでも年が上だったら?
徹兄の立場だったら?
なにか変わっていたのか?
そんなことばかり考えてしまう。
徹兄のこと好きになんなよ。
俺にしろよ。
なんて…言いたいけど言えるはずもない。
こんなにも想ってる俺の気持ちは
優衣花には届かない。
中二のガキが何言ってんだって
そう思われるかもしれない。
届かない気持ちは
苦しくて辛いな…
お前の届かない気持ちが、痛いくらい
俺にも分かるんだよ。
本当に辛いんだよな
なぁ優衣花……?
コンコン―‥
とドアをノックする音。
『悟?』
ベッドに寝ころんでた俺は
ゆっくりと起き上がりベッドの上に座る。
『んー…』
そう返事する。
その声と共にドアが開く。
顔をだしたのは
今考えてた徹兄だった。