年下の君に愛されて、、、【長編】
少しドキッとしたけど
平然を装い
“なんか用か?”
そう聞いた。
『ん。最近さ』
徹兄はそう言いながら
ベッドに座ってる俺の横に腰を下ろした。
弟の俺からみても
徹兄はかっこいい。
ニコッて笑う徹兄に少しドキッと
してしまうほど。
兄弟なのになにが違うんだ?
って嫉妬するくらいだな。
『悟、元気ないだろ?なんかあったかなってさ』
俺をチラッとみて言う徹兄。
徹兄にはなにもかもお見通しなのかな?
『昨日ね、優衣花ちゃんに会ったんだ』
ドクン-…。
“優衣花”って言葉にすごく反応する。
聞いただけなのに、ドキドキしてくる。
過剰だよな俺…。
『そう…なんだ』
『うん。優衣花ちゃんも元気なくてね。二人が何かあったのかなって思ってさ』
見ていた訳でも
聞いた訳でもないのに
命中していく徹兄の言葉に
俺は少しびっくりした。