年下の君に愛されて、、、【長編】
だから母さんは
夜遅くまで働いてる。
帰ってくるのも遅くて
昔は俺らが寝てから帰ってた。
それだから徹兄は母さんの変わりに
夜ご飯作ったり家事を全部してる。
そんな徹兄を母さんは信用してて
頼りにしてる。
一時期だけ
俺は邪魔じゃないのかな
そう思ったことがあった。
だって、ご飯は作れないし
家事なんて全然頼りにならないから。
徹兄はなにも言わずに笑顔で
俺のわがままも聞いてくれてた。
だから余計に
俺は家にいちゃダメなんだって
邪魔になるだけなんだって
そう思って悩んでた。
それに気づいて相談に乗ってくれたのが優衣花だった。
優衣花は
“悟はいらない子じゃないよ”って
“悟がいなきゃ家族にならないよ”
ってそう言ってくれた。