年下の君に愛されて、、、【長編】
“たいしたことじゃない”
優衣花は俺の気持ちを
本気だと思ってくれなかったんだな。
俺なんてやっぱりどうでも
良かったんだよな。
俺は…何を期待してたんだろ。
そんな考えが体中をめぐって…。
でも…
優衣花なら、俺の気持ち
分かるだろ?
そういうこと言われたら、
傷つくってこと分かってるだろ?
優衣花も嫌だろ?
横にいる徹兄にも、段々イライラしてきて
さっきまで…俺の悩みを聞いてたくせに。
そう思ってしまう。
もう俺の頭ん中はゴチャゴチャで
何が何かわかんなくなって
『俺にとっちゃあたいしたことなんだよ!』
そう叫んでた。
でも…泣きそうなほど、
辛かったんだ。
ごめん。
って言われるよりもずっとずっと。
苦しいことと思ったんだ。
人を、誰かを好きになるのは
こんなにも辛いことだったんだな……。
初めてわかったんだ。
【俺の好きな奴 side悟】
~end~