年下の君に愛されて、、、【長編】
――――――
――――
――
『寒いね』
『徹くん…』
マフラーを首に巻なきながら
エレベーターから降りてきた私に
そう声をかけてくれた徹くん。
『おはよ』
『うん、おはよ』
あの日から何日も何日もたって
何も悟との深い隙間が変わらないまま
私の苦手な季節になった。
相変わらず私に
“大丈夫だからね”
そう言ってくれる徹くん。
でも…私の言った言葉は、
消えないんだよ?
『悟に、謝りたい?』
私の落ち込む姿に
徹くんは少し微笑んでそう聞いた。
『うん…謝りたい…でも』
ごめんねって、
許してもらえるとは思ってないけど
謝りたい。
本心からそう思うんだ。