年下の君に愛されて、、、【長編】



時計を見ながらそう言う。
もうそんな時間?
なんてポケットに入ってる携帯をとりだす。



…あれ?


ポケットに入ってるはずなのに。
取り出したのはティッシュ。


あぁ

部屋に忘れてきちゃったんだ。


ポケットを探したりしてる私を
不思議そうに見る徹くんに



『ごめんね、忘れ物しちゃったから…徹くん学校向かって』



もー…
せっかく一緒に登校できたのにな。



『そうなの?じゃあまた後でね』



バイバイと手を振る徹くんに
もう一回ごめんねと言う。


寒そうにポケットに手を入れて
歩きだす徹くんを少し見つめてから
私は急いで家に戻る。



この時間には家には誰もいないから
シーンとしてる。


部屋に入って机の上にポンと
置いてある携帯を手に持って
玄関をでて鍵をかける。

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