年下の君に愛されて、、、【長編】

まだ八階で止まってたエレベーターに乗って
片手に持ってた携帯をポケットに直す。



ーチンー


音と同時に扉が開く。



『あ……。』



エレベーターを降りた時に
私の目の前に映ったのは、
ずっと会えなくて謝りたかった




悟の姿。



立ち止まってる私に気づいた悟は
チラッと私を見て一瞬動きが止まった。


けど、すぐに目を背けてさっさと歩いてく。



あ!


だめ……!

ここでためらったらだめ。



『さ…とる!』



はっきり口にできない言葉が弱々しく口からでる。

もちろん悟には届かなくて
振り向いてはくれない。


………謝るチャンスだったのに。
本心伝えるチャンスだったのに。


情けないなぁほんと。


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