年下の君に愛されて、、、【長編】
あ…倒れ…ちゃう…
私は思わず目を瞑ってしまう。
ポン―…
後ろへよろけたはずの体がフワッと支えられる。
右手にはさっきとは違う人の手。
なぜかドキドキして
ゆっくりと顔を上にあげる。
私の目に映ったのは私を受けとめてくれた人の姿。
『あ?誰だよお前』
私の前にいる腕をつかんでた男が
私の体を支えてくれてる人にそう言う。
『……離してって言ってんだから諦めれば?』
『は?…この制服…そこの中学生じゃん。』
そんなやりとりなんて
私の耳には入ってこなくて、
『さ……とる?』
見上げた視線に映った悟の姿にびっくりした。
さっき、
悟は振り向かずに歩いて行ったよね?
なんで…いるの?
『だから?とにかく、もう行けよ』
『ガキが首つっこむなっての』