年下の君に愛されて、、、【長編】
喧嘩慣れなのかな?
次から次へ言葉が出る悟。
一応歳上なのになぁ
はぁ…
と小さくため息をついた悟はそう冷静に言った。
『あ?うぜーんだよ!』
バシッ―…
バギッ―…
その音にビクッとふるえた体。
後ろからだと何がおこってるのかわからない。
おそるおそる覗くと、一人が地面に尻餅をついてる。
もう一人の男は悟めがけて殴りかかる。
さっきの音の意味が理解できた。
殴りかかった男の手を受け止めた音と
悟が殴った音。
でも2対1ではやっぱり
適いそうになくて、悟は少し苦戦。
あ……だめ…。
また…私のせいで悟が傷ついちゃうよ。
『や…やめてよ!!』
そう思った私は
ギュッと拳を握りしめて、
自分でもびっくりするぐらいの大声をだした。
その声にピタリと止まる動き。