年下の君に愛されて、、、【長編】
『待って!…』
グイッ―…
へ…?
『って……かった…分かったよ』
グルンと振り返りそう言った悟。
あれ…?
『おい…行かねーなら…学校行くけど』
『あ!だめだめ…はい!行くよ』
私は悟の背中を押してエレベーターに乗り込む。
エレベーターの中…
さっき私は悟のえりを掴んだはずだよね。
そう考えてた。
昔みたいにえりを掴んだはずなのに。
でも、実際掴んだのは、えりじゃなくて悟の背中あたり。
手の高さにはえりがあったはずなのに…
前にいる悟をチラッと視界に入れる。
やっぱり…、
背…伸びたんだ。
会わなかった3ヶ月間で、
こんなに身長伸びたんだ。
そうだ…
さっき支えて貰った時
上を見たら悟の顔があったよね。
少し昔なら横に顔があったし。