年下の君に愛されて、、、【長編】
私の方が高かった身長が、
もう何センチも悟の方が高いんだろな。
ーチンー
八階についたエレベーターから
先に悟が降りる。
悟は私の号室なんて当たり前に
知ってるから、ドアの前で立ち止まる。
鍵を開けて誰もいない家に入り
“部屋に入ってて”と悟に言う。
手当て箱を出して、ソファーに座ってる悟の前に座る。
……何か気まずいよ。
そりゃそうだよね、
あんなこと…
って、私ひどいこと言ったのに
普通に悟に話してる。
最悪だよね…ほんと。
そう思いながらも何も言えずに
ゆっくりと手当てしていく。
こんなに近くにきてようやく分かった。
髪も伸びたし
筋肉だってついてる。
たった2ヶ月だけど
悟が急に“男の子”に見えてくる…。
前まではただの“弟”って見てたから。