年下の君に愛されて、、、【長編】
私が“ごめん”と言うたびに
やっぱり傷ついてるんだろな
と思うと少し胸が苦しくなった。
『でも、俺諦めた訳じゃねぇからな?』
急にニヤッと笑った悟は、
私の頭をクシャっとすると、
顔をあげた私に
“覚悟してけよ?”
っと呟いて、まだ涙で濡れた目を
指で拭ってくれた。
その事に少しドキっとし
たけど
それは内緒。
悟が少しかっこよく見えたんだもん。
悟を男の子と、意識したのかな。
背が高くなったから?
前みたいにケンカ越しでは話せないよ。
『うん…ありがと』
私の言った事は、簡単に謝って
許せる言葉じゃないのに…
悟は笑って許してくれて、
それに私の事をちゃんと考えてくれた。