年下の君に愛されて、、、【長編】
私の声に反応した徹くんは近くに来た私達に
“おはよ”と言ってニコッと笑った。
不意打ちの笑顔にドキッとしながらも
私は持ちこたえ
『おはよ~どうしたの?』
と聞く。
『朝会えなかったから聞けなくてね』
『なにを聞きたかったの?』
『お正月にね、旅行行かないかなって』
え?
旅行…ですか??
少し固まってる私に徹くんは続いて
『母さん今年帰ってこれないみたいでさ、別荘に何人かで行けば?って』
ぁ~……なるほどね。
そういうことね。
二人なんてない夢見ちゃったよ。
詳しく言えばこう。
毎年徹くん達家族は
海の近くにある別荘でお正月を過ごしてるの。
でも、今年はおばさんが帰れないから
二人じゃ寂しいし何人かで行ってもいいよ
って感じらしい…。