年下の君に愛されて、、、【長編】
まぁ…うん。
二人なんてありえないに決まってた。
徹くんが悟置いてなんて行くわけもないしね。
『なんだったら多い方がいいしね。そっちのが楽しいでしょ?』
ニコッて天使みたいな笑顔で笑うから
さっきまで、“二人”なんて考えてた
独占的考えが洗浄されて行く。
『そうだよね!』
なぁんて、考えが醜い私!
でもそうなっちゃう。
恋する乙女わね。
『で~大丈夫?行く?』
私の家にも当たり前に来る正月に
家族で過ごさなくていいのか心配してるのかな?
徹くんは少しつまらせながら聞いてくれた。
もちろん私は
『行く!』
と答えたけど。
元気よく答えた私に“良かった”と言い、
私の横で黙って二人のやりとりを聞いてた亜優花に
パッと目線を移した。