愛想人〜アイオモイビト・先生〜

そして今日もいつも通りのように過ごそうとしたが…それは邪魔されてしまった。


それは昼休みのこと。


いつも通り4限目が終わって遥都さんのところへ向かおうと準備していると…


『キャーーー!!!!!!!!!!』


女子の黄色い叫び声?が教室中に響き渡った。


う…五月蝿い!!


てかそんな声、よく出るね…。
あたしには到底ムリだよ。




チラッと女子達が騒いでいる方を見ると…学校の王子様とか言われているヤツがいた。


それで納得。


王子様がいるせい…か。


もう、呆れて何も言えないよ…。




後方の誰もいないドアから出ていこうとすると知らない声に呼び止められた。


「雛瑞さん!」


男の声っぽかったけど振り向いても誰もいない。


あたしは首を傾げてもう一度教室から出ていこうとするともう一度呼び止められた。


「雛瑞さん!!」


………。
すみません、人の名前呼ぶくらいなら姿くらい見せてくれませんかね?


振り向いてもやはり誰もいないので教室を出ると腕をガシッと掴まれた。





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