愛想人〜アイオモイビト・先生〜

なんなのよ!!


睨みつける勢いであたしの腕を掴んだ人物を見ようと振り向くとそこにいたのは…学校の王子様。


なぜ王子様が…?


疑問を浮かべていると


「ちょっと…いいかな?」


って遠慮がちに言われた。


周りの女子は好奇の眼差しや嫉妬、疑問だらけで断ると後で恐ろしいことが起こるだろうと思われる感じ。


だから必然的にOKをだすしかないというワケだ。


「あ…はい」


てかあたし、王子様の名前…しりませんが?




「突然、教室に行って驚かせちゃったりしてゴメンね」


空き教室に着いた途端の第一声が謝罪の言葉。


さすがのあたしもビックリだ。


「あ…いいですよ、別に。 少し驚いただけですから。 それよりどんな用件であたしを?」


そう、一番の疑問。


この感じからすると何かあってあたしのところに来たんだろうって予測される。


その考えは当たっていたが…内容は遥かに予想外のモノだった。


「その…雛瑞さんのことが、好きなんだ」


……………。


ハイ?


えっとすみません。
自己紹介ナシでの告白?


アリエナイ…。





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