愛想人〜アイオモイビト・先生〜
━━━好き…
晴れて恋人になったあたし達。
いつもの秘めやかなカンケイは変わらないけど、気持ちが通じ合ってからは肌を重ねても愛情?を感じるようになった。
実は前、肌を重ねるカンケイだけの時は終わった後に虚無感を感じていた。
寂しさでいっぱいいっぱいだった心に蓋(ふた)をして笑顔で答えていた。
そんな気持ちにしたのが遥都だけど…でもこの気持ちを教えてくれたのも遥都。
今のあたしにはかけがえのない存在となっている。
「はーるーと」
前までは待ち合わせをしていたが今では家まで迎えに来てくれる。
カレカノになっての小さな変化だったけど凄く嬉しい。
「ほら、磨菜。 早く乗れよ?」
あたしのために助手席のドアを開けてくれる遥都。
甘えた声を出せば低くて甘い声であたしを包み込んでくれる。
いつものように助手席に乗り込み、遥都の家へと向かう。
家では他愛のない会話をしたり、じゃれあったり、肌を重ねたり…とそれぞれだけど毎回決まっていることがある。
別れ際には必ず…
「大好き」
と言うようになった。