愛想人〜ｱｲｵﾓｲﾋﾞﾄ・先生〜

センセイと生徒？

高校入学式前日もあたしは肌を重ねていた。


そして情事が終わった直後、彼はこう言った。


「オレ、明日から仕事だから会うの夜になるかもだけど…いい？」


へぇ…。


ちょうどよかった。


「あたしも明日から学校が始まるの」


凄い偶然だねって笑いあった。




……………
………


只今、入学式の真っ只中。


理事長の長ーいお話の途中。


聞く度に『よく喋ること、あるな…』って感心してる。


なんてどうでもいいことをボケッと考えていると…


「新入生代表挨拶…」


って声が聞こえてきた。


ヤバいヤバい…あともう少しで聞き逃して大恥をかくところだったよ…。


前に出て簡単に挨拶をして席に戻った。




どうやらあたしは入試トップだったらしく挨拶をするはめに…。


面倒なことは極力避けてきたのに………。




あ、自己紹介が遅れました。


あたしの名前は雛瑞 磨菜(ひなみず まな)。


漆黒の長いロングストレートの髪に大きな瞳が特徴かな。




教室に戻り、担任が来るまでの間の自由時間。