愛想人〜アイオモイビト・先生〜
何を考えていたかというと…昨日の情事。
思い出しただけでも身体の芯が疼くような感覚に襲われる。
そゎなことを考えていたせいか、呼ばれていたことに気づかなかった。
「……さん、ま…さん。 磨菜さん!!」
ビクッ
「は…はい!! ごめんなさい…。 ぼーっとしてて…」
慌ててずっと話しかけてきてくれていた女の子に謝る。
そしてその子の顔を見たとき…
「あ…れ? もしかしなくても…緋依(ひい)?」
小学校が一緒だった如月 緋依(きさらぎ ひい)。
「そうだよ!! ってことは…磨菜!?」
あたしの記憶はどうやら正しかったみたい☆
昔話に華を咲かせながら自由時間を楽しく過ごした。
ガラッ
担任と思われる教師が教室に入ってきた。
あれ…誰かに似てるような気がする?
マジマジと見てみる。
そして自己紹介の時に謎は解けたのだった。
「嵩端 遥都(かさはた はると)。 担当教科は理科」
淡々と言う遥都さん。
まさか…教師なんて意外だ。
しかも、普段とは格好がまったくと言っていいほど違いすぎる。