人魚物語
プロローグ
遠い昔、人はまだ生まれておらず
【神】だけが存在していた。
神は、自分の持つ力で、人間を作ろうと考えた。
しかし、失敗してしまった。
上半身は人間の形をしているが、下半身は
─まるで魚の様。
神はそれを【人魚】と名付けた。
神は人魚をどうするか迷った。
しかし、その姿、形が、あまりにも綺麗だったため、
【地球】という星の海に住ませることにした。
神の持つ力を
ほんの少しだけ与えて─…。