人魚物語
そんなある日—…。
「……ん。人魚さん……」
疲れて寝ていた人魚を呼ぶ声がした。
『……ん。。誰?』
周りを見ても魚たちはみんな寝ている…。
それにみんなからは、会ったときに付けてくれた名前、"レオ"と呼ばれているため、
"人魚"と呼ぶのはこの海では、そういない—…。
「人魚さん、人魚さん…。」
しかし、レオを呼ぶ声は確かに聞こえる…。
レオは耳を澄ませて
声のする方へと行ってみることにした。