人魚物語
いくら考えても分からなかった。
「…私たちは神を裏切りました。だから、この地球に来たのです。
その時、神にレオさんのことを聞いて、会いにきました。」
せっかくイヴが説明しているのに、レオは上の空だった。
「レオさん?どうかしました?」
『あの…。愛、とは何ですか?』
「愛?…それは、ここが温かくなることですよ。」
そう微笑みながら、イヴは自分のちょうど左胸に手をあてた。
『…?ここですか…。』
「─ックス。
レオさんも恋をすれば分かるわよ」
『恋─…?』
「そう、恋。」
それから二人は色んな話をし、互いに心を開いていった。