*続*眼鏡依存症☆キッカケは先生!?☆
撮影が終わり深夜家に帰る。
さすがに、篤は主役とあってもう少し時間がかかるので、バスで帰ってくるなりタクシーで帰ってくるなりするんだけど、今日は亜希が迎えに来てくれるらしい。
明日仕事なのに大丈夫なのか、とは思うんだけど、甘えさせてもらうことにした。
どちらかというとあたしが車で帰って、篤を迎えにきた方が……
なんて、篤は時間が遅いから明日が大変なのかね。
ブブー
「はいはい。夜中なんだから、クラクションは抑えていただきたいかな。」
と、独り言を呟きながら亜希の運転する車に乗り込む。
「ごめんね亜希。夜遅いのに」
「いえいえ〜篤から聞いてるよ〜。頑張ってるみたいだね」
「いやいや、篤ほどじゃぁないっすよ」
「そらね。篤だもん」
亜希さん、そりゃないっすよ。
あたしだって拗ねますよ?
「今、拗ねようかと思ったでしょ」
お見通しですかい。
かないませんな、亜希さんには。
さすがです。
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