すれ違い続けて
†芽衣†


汰衣夢くん、すっごい楽しい人じゃん。
そう思いながら、エレベーターを降りてゆっくり歩く。

「じゃあ拓は?あいつのイメージは…」
「うるさい」

あ、ハモった。

「ぷっ」
「あははっ!きれいにかぶったな」
「だって、それしかないでしょ?」

こんなに笑う人なんだ…。
汰衣夢くんの笑顔から、いつの間にか目が離せなくなっている自分がいた。
ずっとこうして話してたい。そう思った。
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