すれ違い続けて
†芽衣†
そして、とうとう夏休みに入った。
美九と遊んだり、中学ん時の友だちと花火したり…。
今までにないくらい、いっぱい遊んだ。
地元の大きなお祭りに、美九と2人で行く事になった。
本当は、美九は拓くんと行くはずだったけど、拓くんが家の事情とかで遊べなくなって、こうして2人で…。
「芽衣-変なとこある?」
「大丈夫。あたしは?」
「ばっちり!!」
2人で下駄を鳴らしながら会場へ歩く。
「あ-あ。拓に見せたかったなあ。浴衣…」
「しょうがないよ。家の事情じゃ」
大袈裟に肩を落とす美九に苦笑いしながらいう。
「プリ撮って拓にあげよ-っと♪最低でも②回は撮ろうねっ!」
「うん」
会場は、たくさんの出店が出て賑わっていた。
リンゴ飴やチョコバナナ。金魚すくいにくじ引き。
目に付いた出店に寄っては、2人ではしゃいだ。もうすぐ花火が始まる時間になって、近くの建物の屋上に向かっていた時だった。
「でねっ…美九?お-い」
急に美九が一点を見つめて動かなくなった。不思議に思って美九の視線を辿ると…。
「え?」
そこには、楽しそうに女の子と歩く拓くんと汰衣夢くんの姿があった。
美九の目に、どんどん涙が溜まっていく。
そして、とうとう夏休みに入った。
美九と遊んだり、中学ん時の友だちと花火したり…。
今までにないくらい、いっぱい遊んだ。
地元の大きなお祭りに、美九と2人で行く事になった。
本当は、美九は拓くんと行くはずだったけど、拓くんが家の事情とかで遊べなくなって、こうして2人で…。
「芽衣-変なとこある?」
「大丈夫。あたしは?」
「ばっちり!!」
2人で下駄を鳴らしながら会場へ歩く。
「あ-あ。拓に見せたかったなあ。浴衣…」
「しょうがないよ。家の事情じゃ」
大袈裟に肩を落とす美九に苦笑いしながらいう。
「プリ撮って拓にあげよ-っと♪最低でも②回は撮ろうねっ!」
「うん」
会場は、たくさんの出店が出て賑わっていた。
リンゴ飴やチョコバナナ。金魚すくいにくじ引き。
目に付いた出店に寄っては、2人ではしゃいだ。もうすぐ花火が始まる時間になって、近くの建物の屋上に向かっていた時だった。
「でねっ…美九?お-い」
急に美九が一点を見つめて動かなくなった。不思議に思って美九の視線を辿ると…。
「え?」
そこには、楽しそうに女の子と歩く拓くんと汰衣夢くんの姿があった。
美九の目に、どんどん涙が溜まっていく。