君が好きだと言えなくて
二人は坂を登り始めた。

美樹は急に寂しい気持ちになった。

もし家に帰ってまた転勤と言われたら…また明日会えるかも解らない。

そんな不安がよぎる…。

そう考えて歩いていると分かれ道まで登り着いてしまった。

すると亜美が…

亜美「また明日も会おうね」

美樹「うん…」

美樹は不安そうにうなずいた。

亜美「もし明日から会えなくても…ずっと友達だからね」

美樹「…」

亜美「大丈夫!明日もきっと会えるよ!じゃあまた明日ね!」

そう言って亜美は〇〇町の方へ走って行った。

私は…それをただ見つめながら家のある××町へと歩いて行った。
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