君が好きだと言えなくて
美樹は戸惑っていた。

携帯など親の番号しか入っていないため、親との連絡以外には不必要な物だと思っていた。

それを亜美は「友達」として私と番号交換しようとしている…初めての事で赤外線とかすら知らなかった。

それでも美樹は携帯を出していた…初めての感情…そう…好意という感情が嬉しかったからだ。

美樹は亜美に携帯を渡す。

亜美「ぇ?どうしたの?」

美樹「赤外線とか…した事無いから解らないの…」

亜美「あぁうん!教えてあげるよ~…ここを押してメニュー開いてね…」

美樹「…こうやって…これでいいの?」

亜美「そうそう!それでこの黒い所を私のと合わせて…ボタンを押せば…出来た!」

美樹の携帯から亜美の携帯に番号が転送された。

そして亜美からも美樹に番号が転送された。

亜美「これで私達友達ね」

美樹「ぇ…でも…」

亜美「文句は聞かないわよ?それからこれからは亜美って呼ぶ事!私も美樹って呼ぶから!」

美樹「うっ…うん…解った」

こうして二人は友達になった。

これが二人の出会い…。
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