君が好きだと言えなくて
初めての下校
亜美とご飯を食べ終えて私達は教室に戻り昼からの授業を受けた。

いつもはなんとなく見ていた黒板や空に雲がさっきとは違って見えた。

とても心が穏やかな気持ちだ。

ヴーッヴーッヴーッ…

何か音がすると思ったら携帯だった。

先生が黒板を書いている隙に開けてみる。

亜美からのメール…内容はこうだ。

「美樹の家ってどこかな?方向同じなら一緒に帰らない?私は〇〇町だよ」

〇〇町…私は××町で距離もさほど遠くなく何より方向が途中まで同じだ。

美樹は驚きながらもこうメールを返した。

「私××町だからあの坂登った坂道までなら同じだからいいよ」

5分後亜美から返事がきた。
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