世界で1人
レイ
「レイー。花ばっかりつんでないでお手伝いしなさい!」
私が庭先で今日咲いたばかりの花をつんでいると、家の中からお母さんの声が聞こえた。
「うん!待ってー!」
私は返事はしたものの、家に入ろうとはしなかった。
私は庭の芝生の上に大の字になった。
「はぁ...落ち着く...」
青く澄んだ空は
まるで私を吸い込む感じに見えた。
「......すぅ..」
私は空に吸い込まれるような感覚がありながら、いつの間にか寝息をたてていた。