変わりゆく空の色
3月20日
怜雄から突然連絡が来た日から早くも
4日が過ぎていた。
多樹と海夢とは何通かメールしたが
怜雄とは一通もしていない。
やはり会いたいなんて言葉はウソ
だったのだろうか。
私は別にどっちでもいいのだけど。
~♪
ケータイがなり届いたメールを確認する。
【今日3:00にF小学校の前で良い?】
差出人は中学校受験をした大下真子
(おおしたまこ)。卒業も近いという
ことで元6-1メンバーを何人か誘って
母校へ行く約束をした。
【いいよ♪】
返信をして、3:00になるまで適当に
時間をつぶす。
誰が来るかな?連絡取れない人もいる
だろうしあんまり沢山は来ないだろう。
現在の時刻2:15。
F小学校は家からダッシュで1分以内の
場所にある。
学校に行くにはまだ早すぎる。
私は外をふらつく事にした。
暖かい日差しに涼しい風が気持ち良い。
~♪
「ん?」
電話が鳴っている。
画面を見ると【優真】の文字。
垣野優真(かきのゆうま)は元同じ6-1
のクラスメートだ。
「もしもし」
「あ、森山?今日俺行かないよ!」
「は?なんで?」
「今、友達と遊んでるんだもん」
そんな理由かよ。
「でも幸希来るって」
幸希とは、小学生のとき優真が最も
仲良くしていた人、篠沢幸希
(しのざわこうき)である。