変わりゆく空の色
「幸希来んの!?え、ちょ俺
やっぱ行こうかな♪」
(はぁー、お前ふざけんな!)
電話の後ろで友達がブーイングしている。
「幸希、優真が来なかったらきっと
落ち込むな、けどしょうがないね」
「うぉーい!待て!きっと行く☆」
何がきっとだ。
どうせ来ないのだろう。
「私は別にどっちでもいいけど」
「冷てぇ事言うなって!行くから
もうちょいしたら」
ケータイを耳から離し時間を確認した。
2:23。
「まだ、切らないで」
「え、なんで?」
「3:00待ち合わせなの。
ヒマだから話し相手になって」
優真は友達と遊んでいる最中だったけど
話し相手になってくれた。
どうでもいいことを話していると
あっという間に2:56になっていた。
「あ、私そろそろ学校行くね。優真も
来れそうなら来て。幸希の泣いた顔
見たくないよ」
「俺絶対行かなきゃいけない方向
になってるよね?(笑)」
「無理はしなくていいから。ただちょっと
幸希が悲しむけど」
「わーかったから!(笑)」
「ん、じゃーね」
「おう、またな」
優真を絶対に来させる方向に持っていき
電話を切った。
そろそろ3:00になる。
私は急いで学校へ向かった。