変わりゆく空の色
学校につくと何人かもう来ていた。
「真子!久しぶりー♪」
私は真子に抱きついた。
「誇叶じゃん!元気だったぁ?」
「ん、元気いっぱい☆」
満面の笑みを見せて言った。
「んー♪笑顔がキュートだこと☆
あ、今日幸希遅くなるって」
あらら、まぁどうせ優真も遅く
なるだろう。
「まじかぁ、ダーリン遅いと真子
寂しいねぇ~」
真子と幸希は最近付き合いだした。
「別にー、デートだってそんなに
してないしね。逆にあんま二人とかに
なりたくないよ~」
「うわ、幸希が聞いたら泣くぞ」
「内密で♪」
ニカっと笑った真子はとてもかわいくて
女の子って感じだった。
私はといえば、2ヶ月前に彼氏と別れ
それからずっと一人だ。
「彼氏ほしー」
私のこの一言で周りもいっきに恋バナ
モードへ突入した。
時間を忘れて語っていると外はもうすでに
真っ暗になっていた。
「ちょっと、校庭出てみるか♪」
そう提案したのは野球少年の翔(しょう)。
「出よう出よう♪」
今日集まったのは常に仲良くしていた
メンバーの9人だった。
「うわ、結構寒くなってる」
真子が両腕をさすっていると、後ろから
肩に上着がかけられた。
「遅くなってごめんな」
幸希だった。
「やめろよー」
「いっきに暑いわ馬鹿!」