変わりゆく空の色
周りが冷やかす。
「遅すぎだよ、バカぁ」
真子が幸希に抱きついた。
なんだよ、二人になりたくないとか
あれはウソだな。真子すっごく
幸せそうだ。うらやましい。
「あ、そうだ」
私はまだきていない優真に電話をかける。
「はい」
すぐに出た。
「幸希、今来たよ。優真は来る?」
「幸希きたか!俺等もすぐ行くわ♪」
そういい残して一方的に電話は切れた。
俺等?等?誰だよ。
「幸希!今から優真来るって」
「おぉまじか!さんきゅ」
それから10分ほどして優真がきた。
後ろに3人の男子を連れて。
「優真ー!久しぶり♪てか誰すか?」
幸希が真っ先に優真のもとへと向かった。
・・・え!?
「怜雄」
私はつい名前を呼んでしまった。
怜雄は目を合わさずにずっとケータイを
いじっている。
そういうしぐさは昔からかわっていない。
「おい!お前呼ばれてんぞ♪」
「覚えられてんじゃん」
後の二人が変なテンションで怜雄に
話しかけている。
誰、この二人・・・。
「ちょっと、優真!」
私は優真を連れてみんなから少し離れた。
「あの二人誰?知らない人連れて
来ないでしょ普通」
「悪い悪い☆二人とも森山のこと見て
みたいってうるせーから」
は?なんで?
「意味わかんない」