変わりゆく空の色
「えっと、奥のめっちゃ笑顔の若干茶髪の
イケメンが大島海夢。で、その隣の黒髪の
イケメンのヤツが吉原多樹」
え・・・イメージしてたのと全然違う。
普通にきょどる。
「暗くて髪の色なんかわかんないし
どっちもイケメンじゃない」
冷たく言い放って私は真子の元へと
走っていった。
「お前話しけけろよー!」
遠くで海夢のテンションのあがった声が
聞こえてくる。
あれが、海夢なの?
メールはすっごくかわいくて幼いのに、
実際は茶髪で一重ですごく大人。
でも実際も笑顔はかわいい。
多樹は電話もメールも同じ。
実際に会っても、この人かくらいに
思える。普通にかっこいい。
きっとモテるだろう。
「みんなでサッカーやろうぜ☆」
優真が突然言い出した。
「く、暗いのにボール見えないよ」
真子が反対する。
「大丈夫だって♪じゃあ男同士の戦いで」
元6-1男子、幸希、翔、直也、清人。
そして優真、多樹、海夢、怜雄。
4対4で戦うことになった。
女子は影で見ていることにした。
「男子って元気だよね」
「ほんと、寒いのに」
隣で美優(みゆ)と梨乃(りの)が
冷めた目で見ている。
「二人そんな顔しないで(笑)
男子は精神年齢低いんだから」
真子が笑って言った。
「あ、でもさあの茶髪くんかわいい♪」
「え、私黒髪のイケメンくんがいい♪」
百合(ゆり)と光(ひかり)が言った。
海夢と多樹のことだ。