変わりゆく空の色
「ん、わかった」
周りが騒がしい。
「また今度、かけても良い?」
(お前また電話すんのかー?)
(電話代われよー!)
「まだみんな一緒なの?」
「え?あ、うん。ごめんうるさいね」
「大丈夫だよ。電話待ってるね」
「まじ?あざまーす♪」
海夢の笑った顔が目に浮かぶ。
「うん、じゃもう家着いちゃったから。
またね」
「そっか、ばいばーい☆」
電話を切ると一気に静かになった。
結局怜雄とは話していない。
けど、そんな事もうどうだって良い。
昔に戻りたいわけでもないから。