変わりゆく空の色
卒業式
次の日、私は卒業式を迎えた。
みんなボロボロに泣き崩れる。
「誇叶ー!あぁたし達もう、が、学校
こなぁ、来ないんだよぉおー」
華穂が大泣きしてる。
「そんな泣かれたら私も泣いちゃう
じゃんかぁぁー」
結局私も大泣き。
「みんな学校バラバラなんだよぉ
あり、ありえないよおぉ」
瑠奈のこの言葉に余計に号泣。
「お前らー!」
大声を出したのは、よく遊んでいた
中沢雷牙(なかざわらいが)だった。
「なによぉー、今号泣してんのーー」
「ほっといてよぉおー」
華穂と瑠奈が泣きじゃくる。
「そんな泣いてたらかわいい顔が
台無しじゃないか!気取り直して
俺等とメシ行こうぜ♪」
と言って指さした場所には、
巧(たくみ)、健志(けんし)
渉(わたる)がいた。
「うぅー、いくぅー」
瑠奈が泣きながら言った。
「瑠奈お前ツンデレだな(笑)」
「うるさいなぁー」
私達は待ち合わせの約束をして
3年間通った学校を後にした。
「ただいまぁ~」
「おかえりー良い卒業式だったねぇ。
誇叶大泣きしちゃってー」
「そりゃ泣きもしますわ。
今日、雷牙達とご飯行くから」
おちょくる母を後にして自分の部屋に戻る。