変わりゆく空の色
~♪
着替えていると突然の着信。
多樹からだった。
「はい」
「あ、吉原です」
「わかるよ」
「今日卒業式だったでしょ?」
ほとんどの学校が今日卒業式だ。
「うん」
「一緒に昼食いに行こ」
でも今日は先約が・・・。
やっぱり最近会ったばっかりの人より
ずっと一緒に過ごして来た人のが大事。
「ごめん、今日もう約束入ってる」
「そっか。どこ行くの?」
確か近くのサイゼリアだった。
「学校から近くのサイゼ」
「わかった」
え?
「来ないでよ?他にも友達たくさん
いるんだから」
「行くなんて言ってないよ」
むかつく。
「なら良いけど」
「じゃ、またね」
電話を切り時計を確認すると
待ち合わせの時間が迫っていた。
「やば」
急いで仕度をし家を出る。と、
家の前には瑠奈がいた。
「お迎えです♪」
「わぁーい♪いこいこ」
チャリに乗り待ち合わせ場所へ向かうと
もうすでにみんな来ていた。
「え、私遅刻っすか?」
「遅刻っすねー」
多樹が悪いんだ・・・。