second〜切ない恋の物語〜
席に着くと、メニューと睨めっこ。

パスタは和風という私に対し、

涼さんはカルボナーラが食べたいけど、かなり悩んでいた。


「カルボナーラって、女の子が頼むメニューだよね。」

「だろ?だから、カルボナーラって言うのが恥ずかしいんだよ。」

「ぷっ。」

「笑ったよな?今。」

「そんな恥じらいあるんだね。」

「うるさいよ。莉奈がカルボナーラ頼んで。」

「嫌だよ。私は和風。」

「きたら変えたらいいじゃん。」

「ダメ。ちゃんと食べたいのを頼んでよね。」




年上をからかうのって、面白い。

涼さんが子供に見えて、

私はなんか嬉しかった。

涼さんは、ぶつぶつ言いながらもカルボナーラを注文した。
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