second〜切ない恋の物語〜
[16]プリクラ
この数日で、涼さんの色んな事を知った。

頭の中が整理しきれなくて、混乱している。

時間が欲しい…



イタメシ屋を出て車に戻る。

「旨かったよな。」

「うん。」

「また来ような。」

「うん。。」

いつもの様に、胸ポケットからタバコを取り出す。

箱を上に振って出て来た一本を口にくわえる。

胸ポケットにタバコを入れて、かわりにライターを取り出し火をつける。


器用だな。

そうか…

二股するぐらいだもんね。

「何?」

「ん?何って?」

「俺に見とれてるから(笑)」

「ないない(笑)」

笑った時に出来る目尻の
シワ。

涼さんは私の。

誰にも渡しなくない。
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