second〜切ない恋の物語〜
[18]忠告
翌日のバイトは、涼さんは休みだった。

良かった。

今日会えば、どんな顔で話をしたらいいか分からなかったから。

ありがたい事に、今日はお客さんも多い。

余計な事を考えずにすむ。
今は、今だけは、

忘れよう。





昼のLunchTimeも終わり、


お客さんの数も減りだすと、

昨日、彼女はここに来て何を飲んで、

何を話したのかと気になりはじめる。



「はぁ…」

ため息が漏れる。




「あ〜、やっと落ち着いたなぁ〜。」

今日は原田さんと一緒だった。

原田さんに聞いてみる。


「原田さん、昨日、野上さんの彼女来たんですか?」

「あぁー、絢さんね。」


絢って言うんだ…


「仕事早く終わったからって寄ったらしいよ。」

「何してる人なんですか?」

「美容部員って言ってたはず。サニータウンの中にある店らしいけど。」


だから、化粧バッチリだったんだ。

なんか悔しい。

化粧の仕方をマスターしてるのは、

仕事だからだと分かっていても、

先を越されている気がした。
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