second〜切ない恋の物語〜
[23]現実の世界
穏やかな毎日が過ぎていた。
涼さんと出会って、恋をして、
気が付けば五ヶ月が経っていた。
そんな穏やかな時の流れとは関係なく、
私が涼さんにハマッていくスピードは、
どんどん加速していた。
「神野〜ぉ。」
「はい!」
店長から呼ばれると、ドキッとする。
今日みたいに涼さんがいない日は、
いつも店長から早く別れろと忠告をされていた。