second〜切ない恋の物語〜
商店街を抜けて、一つ目の細い路地を入るとすぐに、

外見がすべて木で作られたカフェがあった。

入口にある観葉植物が、何とも店の雰囲気に合う。

小さな黒板には、オススメメニューやドリンクメニュー。

コーヒーで300円。

普通なのかもしれないけど、

学生の私には缶コーヒーで十分。

ガラス越しに中の様子を確認して帰ろうとした時、

私の視界に一枚の貼紙が目についた。


『急募!アルバイト募集』

時給は800円〜。

帰ろうとした私は、何だか吸い込まれる様に店のドアを開けた。
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