second〜切ない恋の物語〜
「若いっていいね〜」

野上さんは、マスターを見て、マスターだって若いと言い返した。

「もう俺は55だよ。」

「見えない!」

二人して驚く。

マスターは、かなり若く見えた。

「俺もこんな風に若く歳を取りたいよ。」

野上さんが言うと、マスターが言った。

「彼がどんなに老けても、彼女は好きのままだよね〜」

マスターは、私に同意を求める。

私は、苦笑いをした。



「若いっていいよね。二人はお似合いだよ。」




カップルに間違われてる?

横目で野上さんを見ると、笑いながらラーメンをすすっている。






否定しないの?

ねぇ、間違われてるんだよ。





ねぇ、野上さん。

あなたを好きのままでいいの?
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