second〜切ない恋の物語〜
コンパはすごく楽しい。

男子も確かにイケメン。

会話もすごく合うし、終始笑いが絶えなかった。

だけど、なんか違う。

心から楽しめてない自分がいる。

かばんから携帯を取り出して着信を確認する。


メールマークは


ない。


「やっぱりね。」

呟きながら携帯を終おうとした時だった。

「たんま!」

「え?」

「番号交換しない?」

笑顔で話かけてきたのは、

今日一番会話をした男子だった。

番号交換ぐらいならいいかと気軽に赤外線通信した。

「彼氏いないの?」

そんな問いかけに、私は即答した。



「うん。いない。」
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