second〜切ない恋の物語〜
髪の毛を乾かしている時だった。


携帯がなった。


画面には、野上 涼の文字。



「はい。」

「もう帰った?」

「はい、今風呂入ってました。」

「楽しかった?」

「何が?」

「コンパだよ。」

「うん、一人、番号交換した。」

「はあ?何それ。」

「何って?」

「…別に。」

「嫉妬?してるとか?」

「ははは」


嫉妬って思ってもいいの?

否定しないの?

さっきまで泣いていた自分が嘘みたい。

今は、少しだけうれしいよ。
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