センチメンタル☆サクリファイス
「せんぱ~い、ストーカーがいて、あたし怖くて眠れなくて」


その夜、あたしは先輩に電話をかけた。

ストーカー君が、ドアの前で、愛の賛歌をずっと歌い続けていて、意味が解らないと同時に、とてもうるさかった。


「なんか、歌ってるんです~」


『あはは』


「笑い事じゃないです~」


甘えてみたけど、あんまり効果は無かった。


『ごめん。これから、彼女に電話しないといけないんだ』


「……うん」


『それじゃ、ごめんね。またメールするよ』


つーつーつーつー……


うわぁぁぁん。
< 11 / 28 >

この作品をシェア

pagetop