センチメンタル☆サクリファイス
朝
先輩は、朝早く、出て行ってしまった。
友達とフットサルをするらしい。
そんなにサッカーが好きなのに、テニスサークルに入っている意味がわからないよ。
先輩を玄関で見送って、部屋の掃除をして……
カーテンを開けたら。
そこには、まだストーカー君がいた。
ベランダで寝てる……
のかな……?
まさか……
凍死!?
自殺!?
あたしは、慌てて窓をあけて、ストーカー君を揺り動かした。
「うーん……」
生きてる。
ほっと一安心。
でも、体がすごく熱い。
高熱があるみたいだ。
よく見ると、真っ赤な顔をしている。
こんな状態の人をベランダに寝せておくわけにはいかない。
今は、朝で人通りが少ないが、昼になって、通行人に見られたら、何かと思われてしまう。
あたしは、ストーカー君を部屋までひっぱりこんだ。