センチメンタル☆サクリファイス
いつものカフェのバイト。

あたしは、遅番だから、4時から9時までの勤務。

3時半くらいに店に到着して、着替えて、時間まで休憩室でダベる。


「やよいちゃんのストーカー、どう?」

バイト仲間の千代。

ちょっとぽっちゃりしているのが残念だけど、顔は可愛い。

今時の女の子っていう感じかな。


「ストーカー、まじ、きもいよー。昨日も無言電話あったよ」


「っていうか、毎日でしょ?」


「そうそう。なんか、息とか荒くて」


「えー。こわーい」


「なんか、口臭が伝わってきそう」


あたしがそう言った時だ。


『うわぁぁぁぁぁん』

っていう、雄たけび……というか、嗚咽が聞こえてきて。

更衣室のロッカーの中から、人が飛び出してきた。

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