マカロン
「コウタ、ごめんね。フミちゃん、ちょっと近くまで送ってくから。」

コウタと外に出た。もう真っ暗だった。風はまだ冷たかった。

「ユイ、俺に何でも話して。力になりたいから。」

コウタは私をぎゅっと抱きしめてくれた。

涙が出そうになったけど、泣いちゃいけないと思った。

「コウタ、ありがとう・・」

帰らないでって言いそうになったけど、我慢した。

「できるだけ、手助けするから。」

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