マカロン
仲のいい女子の間では、私がコウタを好きだってことは、もうとっくに知られていた。

最初コウタのことをいいなって思ってた子は、たぶん私以外にもいただろうけど、

素っ気なさすぎるコウタにはついていけないと思っのか、いつの間にか、コウタはユイの好きな人って感じになっていた。


「ユイ、大接近じゃん。すごいよ、あのコウタくんが女と話してるなんて奇跡だよ。」

ユミにそんなことを言われた。

「違うよ、ただ単に一緒に仕事することが多いだけだって、コウタくんはきっと人見知り

がするだけだよ。私じゃなくても一緒だよ。」

「もーユイ告れ、告れ、」

「無理無理無理無理、絶対無理。今のままでいいの。」

告るなんて絶対そんな勇気ないし少しずつ仲良くなっていく、そんな状況を楽しんでいたかった。
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